top of page
  • 執筆者の写真Hiroaki Ehara

かけだし情報1255

畑情報


 寒さが増して空気も乾燥してくる中で、第3波と思われるコロナの感染が増加しています。なかなか収束が見えない状況で不安も気持ちになりますが、こんな時こそおいしい食材で、おいしいものを食べて元気に過ごしたいと思います。

 来年の米つくりに向けて田んぼに播いたレンゲの種がどうなっているか確認してみました。レンゲの種を播くのは10月中頃が良いと言われていたのですが、田んぼを耕すのに手間取り、場所によっては10月の終わりごろに種まきをすることになってしまいました。

 今年の稲刈りは9月の長雨の影響で田んぼの土が湿った状態で行いました。刈り取った後も乾きが遅く、トラクターで耕せるようになるのを待っていました。粘土質の田んぼの土は一度耕しただけでは大きな塊がある状態です。本当はもう一度耕せばレンゲも発芽しやすくなるのですが、2度目の耕耘をする時間がありませんでした。

 冬に向けて気温が下がる中、発芽しているか心配でしたが、大きな土の塊の下のほうでちいさな双葉をつけたレンゲを確認することができました。塊の上のほうに落ちていた種は水分が足りなかったようで、まだ発芽には至っていませんが、すでに発芽しているレンゲがこの後でどんな生育をしていくのか見守りたいと思います。

 レンゲが上手く育ち、来春に田んぼ全体に広がっていれば元肥を入れる量を減らすことができます。また、今年散布した発酵鶏糞を使わずに窒素分を補えるはずです。ただ、レンゲが大きくなった時に発生する虫の食害もあるので、どれほど肥料を減らすことができるかは、春になるまでわからないかもしれません。

 ここ数年、米つくりにとってはあまりお天気に恵まれたとは言えません。去年は台風の直撃を受け、今年は長雨、猛暑、長雨と1年ごとに異なる天気に対応するのは大変です。ただ、米つくりの上手な人は天気に関係なく良いお米を収穫しています。稲の生態をよく知り、肥料や水を管理するたねの稲の観察など、基本をしっかりとこなしている人ほど、良いお米を育てています。私たちも水回りや穂肥のタイミングを計るために田んぼには良く通っていましたが、まだまだ稲を見ることが十分ではなかったようです。少し時間のある冬の間に、稲の事などをもう少し勉強して、来年の米つくりに備えたいと思います。

 11月に入ってから香川県で鳥インフルエンザの発生が相次いでいます。いずれも数万羽を飼育する大規模な養鶏場での発生です。日本国内での発生は2年数か月ぶりです。畜産では豚でも豚熱が広がりを見せていて、コロナだけでなく動物の世界でもウイルス感染の不安が広がっています。

 鶏や合鴨を飼育しているため、うちでもウイルス予防のための対応をしています。この地域を管轄する県の家畜保健所からも対応についての具体的な方法が示されています。

 数万羽を飼育するような大規模な養鶏場はウインドレスと呼ばれるような外部からの侵入がほとんどないような構造の鶏舎が主体となっているはずです。それでも、何らかの原因でウイルスが侵入すると、密な状態で飼育しているところほど蔓延してしまう可能性が高くなります。逆に平飼いの養鶏は外気が自由に入る構造が多いのが特徴です。常に新鮮な空気が入ることや密に飼わないこと、外で飼うような自由はないものの、ある程度のスペース内で自由に動けることが鶏を健康にしているのが平飼い養鶏です。

 もちろん、平飼いだから鳥インフルエンザにはならないとは言い切れません。そのため、最低限の予防対策はとるようにしています。鶏舎のある場所は衛生管理区域として、許可なく立ち入ることがないようにお願いしています。その区域では鶏舎の入り口までを消石灰を撒いています。そして鶏舎の入り口には消毒用の消石灰を置き、鶏に入る時にはそこに長靴をつけてから入るようにしています。また、衛生区域の内外では長靴を履き替えています。

 これまでウーフで来た外国の人にも鶏の世話をしてもらっていましたが、来日して2週間以内の人に対しては、鶏舎内への立ち入りはできない、ということも家畜保健所の方から指摘されました。イベント時に子どもたちに鶏舎内に入って餌をあげたり、卵を取ってもらったりすることについては、靴をビニールなどでカバーすれば大丈夫と言われました。コロナの感染状況などを目の当たりにしていると、今まで対応していなかったことについても、適切な対応をしていかないといけないと思っています。やはり、今世紀はウイルスとの共生を考えないといけない時代のようです。

閲覧数:3回0件のコメント

最新記事

すべて表示

かけだし情報 1315

畑情報 乾いた畑にとっては恵みとなる雨が降りました。しばらく乾燥が続いていたので、雨を待っていましたが、今週は火曜日に雪の予報がでるなど雨の予報が多い1週間となりそうです。金曜日にはヒヨコが届く予定になっていますが、晴れた暖かい日になってほしいと思っています。 この時期の畑は菜の花でいっぱいです。カブ、小松菜、水菜などあっという間にトウが立ち、数日後には黄色の花が咲き始めます。花の咲く前の蕾の状態

bottom of page