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  • 執筆者の写真Hiroaki Ehara

かけだし情報1253

畑情報


 先週の金曜日、新しいヒヨコたちがやってきました。

いつものように岐阜県のゴトウ孵卵場から深夜のトラックに揺られ所沢まで運ばれてきたものです。金曜日の早朝に所沢まで受け取りに行き、無事我が家へとたどり着きました。

 今回、ヒヨコたちは鶏小屋の中に育雛用の場所を作り、その中でしばらく育つことになります。少し難があるのは、この鶏小屋はあまり太陽の光が入らないことです。真夏には強烈な太陽の光を木々が遮ってくれるので、涼しいまではいかないものの、寒冷紗などをかけて日陰を作る必要はありません。この小屋だけが足場パイプを使って組み立て、屋根は透明に近いトタンを使っています。その天井部分は落ち葉に加え、今年はカボチャが実をつけています。固定種の神田小菊カボチャににていますが、形が少し違うものもあるので、きっといろいろなカボチャが交配したものでしょう。鶏小屋にカボチャを放り込んだこともあるので、その時の種が小屋から外に押し出され、やがて芽を出して茎をのばしていき、天井に実をつけたようです。

 ヒヨコたちは1m×2mほどの板を組み合わせた育雛用の箱の中に入っています。寝床部分は古い炬燵を利用して暖かい場所を作り、水とエサは寝床から外に出るようになっています。この状態を4日ほど続けたのち、育雛用の板を追加して餌と水の場所を寝床から遠くに移します。寝床とえさ場を何度も往復することで、しっかりと運動をし、新鮮な空気を吸えるようにしています。そして、10日~2週間ほどしたらこの育雛用の箱は小屋から取り出し、ヒヨコたちは鶏小屋の中を自由に動き回れるようにする予定です。


 先週、うちも田んぼがある地域で大発生しているジャンボタニシについての説明会に参加してきました。

以前、このかけだし情報でもお知らせしましたが、スクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)は毎年、その勢力を拡大してきています。埼玉県でも熊谷などの県北部から県南まで、ジャンボタニシによる稲苗の被害が多発しています。

 このジャンボタニシはもともと食用として輸入され、日本各地で盛んに養殖された外来種です。温暖なん気候を好み、土の中や用水路で活性化し、苗を食害するのです。

 埼玉県のある地域では植えたばかりの苗がすべて食べられてしまったという被害も報告されたとのことで、ジャンボタニシの食欲と繁殖力の強さに驚かされます。

 この説明会では、県の職員の方が防除法などを説明してくれましたが、一度増えてしまったものを完全に絶滅させることは不可能で、いかに増えたものを減らしていくかを中心に対策を取るべきとの話でした。このジャンボタニシの欠点は寒さに弱いことで、冬の訪れる前の今の時期に田んぼを耕して置くことが最初の防除につながるそうです。稲刈りが終わり、寒くなってくるとジャンボタニシは土の中へもぐり越冬の準備をします。外は寒くても、土の中は意外と暖かいため、冬を越すことができるのだそうです。そこで、今の時期に表土から5センチほどを耕しておくと、ジャンボタニシが土の中から地表へと出され、寒さにあたって死んでしまうと説明されました。

 うちの田んぼにもジャンボタニシがいる所がありますが、植えた苗が比較的大きいこともあり、食害の被害はありませんでした。でもこれから被害が出る可能性はあるので、ジャンボタニシを確認した2枚の田んぼは早々に耕し、レンゲの種を播きました。

 このジャンボタニシの被害を防ぐために、罠などを仕掛けたり、卵を水中に落とす作業をしたりしますが、最終的は薬剤を使うことになります。でも薬剤によってすべていなくなることはないので、地道でも人の手で卵や本体を見つけたら捕獲し、卵を水中に落とす作業を継続するしかありません。来年度はこのジャンボタニシに関する活動も多面的機能支払制度を使って取り組めないかと検討してます。


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