top of page
執筆者の写真Hiroaki Ehara

かけだし情報1242

畑情報


 暦の上では残暑と呼ばれる時期ですが、この残暑が今年は厳しい暑さとなっています。静岡でも熊谷と同じ41.1度の国内最高気温がでるなど、連日40度近い酷暑が各地で続いています。大気の状態も不安定で、雷も山などを中心に発生しています。

 下の写真は家から北東方向の入道雲を撮ったものです。少しずつ形を変えながらモクモクと湧くように大きくなってきていました。雨雲予想をみると茨城県の方に雷予想が出ていて、東に移動していくとなっていました。同じころ、このへんでもゴロゴロと雷が鳴り始め、雨も降りだしましたが、どうやらカミナリグモの端っこが通り過ぎただけのようで、雨もすぐにやんでしまい、蒸し暑さだけが増した感じです。

7月はほぼ毎日のように雨が降っていたのに、梅雨明けした途端にほとんど雨が降らないようになりました。雨が降っていた時には元気だった野菜たちが、連日の猛暑と雨不足のために少しぐったりしています。水が好きなキュウリも、今年は良く獲れていましたが、8月のお盆も過ぎ、そろそろ終わりの時期です。

ナスも水をあげることができず、少し成りが悪くなっています。今月末から天気が周期的に変わる予報も出されているので、そのころになったらまた少し元気が出てくると思います。



 田んぼでは稲の穂が出てきました。早生の品種であるキヌヒカリは全面が出穂し、出てきた穂が空に向かって伸びています。やがて籾に実が入ってくると穂が垂れてきます。そして有機と特別栽培の両方で育てている彩のきずなも6~8割が穂を出しています。今週の終わりくらいになると彩のかがやきも穂が出てくると思います。穂が出る時期、稲は水を必要とします。

田んぼを干している時には水路の水も少なめでしたが、今は田んぼにある井戸がフル回転し、田んぼが再び水でいっぱいになっています。猛暑の日には田んぼの水はお湯のようになってしまいます。できるなら水をかけ流しし、田んぼの水温を少しでも下げたいところです。

 稲の穂が出そろうこの時期だけしか見ることができないのが稲の花です。天気の良い日の午前中に白い花を咲かせます。遠くから田んぼを見ているだけでは、この白い花に気がつかないかもしれません。籾の中身を充実させるためには受粉が必要ですが、稲は自分自身でおしべとめしべを持っているので、そっと受粉を終わらせるような感じです。もしチャンスがあれば稲の花を観察してみてください。

 お盆が終わると畑も秋野菜の準備に入ります。まだ猛暑が続く今の時期では、畑に直接種を播いても発芽が難しいため、セルトレイなどに種を播き、大きくなるまで育苗をしていきます。キャベツ、ブロッコリーなどは7月から8月の初めに種を播き、今は大きめのトレイに植え替えて、畑に作った大型のトンネル内で畑に植えるのを待っています。このトンネルは防虫ネットをかけて虫が入らないようにしています。また、暑さをやわらげるために、黒い遮光ネットもかけています。

 ただ、この時期はアブラナ科の野菜が大好きな虫たちも活動を活発にする時期です。特に苗の成長点のところを食べてしまう小さな虫は要注意です。よく見たつもりでも1ミリほどの幼虫を見過ごしてしまい、気がつくと成長点がすっかり食べられていることが良くあります。

 畑では何度か草刈りをしましたが、10日もするとまたもとに戻る雑草をもう一度刈り取りました。数日天日に干してからトラクターで耕します。雨が降っていないので、畑の土も硬いので、堆肥などを散布しながら何度か耕し、9月に入ったら種を播く、大根、カブ、小松菜などの畝縦作業もしていきます。また、来週には白菜の種まき時期にもなりますから、こちらもトレイに種を播き、育苗してから畑に植え付けてあげます。

9月に入ると猛暑は落ち着きますが、今度は台風の心配をしないといけないません


閲覧数:1回0件のコメント

最新記事

すべて表示

かけだし情報 1315

畑情報 乾いた畑にとっては恵みとなる雨が降りました。しばらく乾燥が続いていたので、雨を待っていましたが、今週は火曜日に雪の予報がでるなど雨の予報が多い1週間となりそうです。金曜日にはヒヨコが届く予定になっていますが、晴れた暖かい日になってほしいと思っています。...

留言


bottom of page