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執筆者の写真Hiroaki Ehara

かけだし情報1237

畑情報


 九州の熊本では線状降水帯による大雨で、最大で9mの浸水を含め、球磨川の氾濫や土砂崩れなどの被害が起こりました。住民は「こんな経験は初めて」というような激しい雨が長い時間続き、あっという間に1階が浸水したと話しています。

最近では、毎年のように日本の各地で同じような被害が発生しています。6月から7月にかけての梅雨時には梅雨前線の影響を受け、そして8月以降には台風によってと、これからしばらくは大雨への心配が続きます。雨は農業にとっては欠かせないものですが、降り過ぎは農作物の生育に影響がでてしまいます。適度な降雨と晴れが一番望ましいのですが、なかなかそううまくはいかないのがお天気です。

7月はお祭りの季節です。農村では田植えが終わったこの時期に地域の神社の祭りが開かれます。しかし、今年はコロナの影響で祭りを中止にするところが多いようです。

ガバレ農場のある前砂地区にも前砂神社があり、7月の最初の日曜日にはお獅子様、8日が祭りと決まっていました。お獅子様は、旧騎西町にある玉敷神社から借りてきます。獅子頭を携えて地区内の家を一軒一軒、持ち回りの年番の人たちがまわり、人々の無病息災を祈ります。玉敷神社によると、獅子頭を借りていくのは170地域もあるそうです。

前砂神社の祭りは、最近はあまり参拝する人がおらず、年番の人たちが手持無沙汰でいることが目立つようになりました。30年ほど前まではカラオケ大会があったり、それよりも前には夜店がたくさんでて、子どもたちが花火で遊んだりと、にぎやかな時代もありました。だんだんと農家が少なくなってきたことや、祭りの盛り上げ役がいなくなったこともあり、すっかり寂しくなりました。

前砂神社の祭り(灯篭まつり)は「いもっ葉灯篭」と呼ばれています。必ずと言ってよいほど雨が降るからで、雨をしのぐためにサトイモの葉っぱを傘代わりにしたことから、この名称がついたようです。

今年、前砂神社の様子が変わりました。それまでは大きな木が茂り、雑木もあちらこちらに生えていて、神社も周りからは見えませんでした。それが、ある時の台風で木が何本か倒れ、隣接する民家の車庫に被害が出たことをきっかけに大きな木の上部を伐採しました。また地域の人たちで雑木の整理をしたことで、神社が外からも見えるようになり、すっかり明るい場所になりました。

また、地区内の農地を農地中間管理機構にいったん預け、農業を中心的に行っている担い手などに貸し出すという制度を採り入れることで地域に入ってきた助成金を活用し、神社の幟を上げるポールを設置しました。それまでは木の棒をはしごやロープを使って石の土台に固定するやり方をしていました。ベテランの人がやる時には良いのですが、新しく参加した人たちには危険な作業でした。そのため、だんだんと幟を立てることもなくなり、祭りや初詣が寂しくなったのです。

今年、神社の祭りは少しだけ変わります。8日は神主さんが来て役員さんと一緒に祈祷だけをし、祭りそのものは日曜日に変更しました。平日に祭りをしても、参拝に来る人も、役員さんも仕事で来ることができないからです。

この祭りに合わせ、前砂地区で組織した環境保全会で、ジャガイモの配布とかき氷を提供することにしています。地区内の遊休地をなくすのも活動の一環で、今年はジャガイモを植え付け、多くの収穫がありました。そのジャガイモを地域の人たちに無料で提供することにしたのです。また子どもたちにはかき氷を提供しようと考えています。最初はスイカ割をする計画でしたが、コロナの事もあり、かき氷へと変更しました。

神社の在り方も昔とは違いますが、まだまだ地域の人にとっては地域を守ってくれる存在と考える場所です。来年はより人が集まれるようなことを考えていこうの話がでてきています。



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