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執筆者の写真Hiroaki Ehara

かけだし情報1235

畑情報


 今年も梅雨らしい雨のお天気が続きます。ただ、

梅雨寒の翌日は気温が上がり体調管理を難しくしています。外出の自粛を受けて家の中で過ごす時間が長かった影響は、これから迎える真夏の猛暑時に出てきそうですから、くれぐれもお体ご自愛下さい。

 さて、また田んぼの話題です。有機でお米を育てている田んぼは約6反。そのうちの4反には合鴨が入っています。もう1枚の田んぼも合鴨を入れる予定でいたのですが、まだ放す準備をしていません。その田んぼは家から少し離れた場所にあり、民家も近くにある場所ですが、去年は入れた合鴨がすべてダメになった田んぼです。冷たい雨のために一箇所に集まって圧死していたり、たぶんカラスや狸などにやられたりしたためです。今も3羽のカラスが田んぼの周辺を縄張りにしているようで、畔のところにいたり、近くの畑に捨てられる生ごみをあさっていたりしています。この状況で小さな合鴨を入れると、すぐにカラスの餌食になってしまいそうです。少し大きくなった合鴨を入れるかどうか思案中です。

 田んぼの雑草は水が少なくなって土が露出するとすぐに芽を出してきます。そのため、できるだけ水が深めになるように朝夕の田んぼの見回りは欠かせません。田んぼによっては1日で水が減ってしまうところもあるので、ポンプを使ったり、水路から水を入れたりしながら多めの水になるように管理しています。

 それでも、水の中では雑草たちが芽を出していますから、合鴨の田んぼも含めて人手による草取り作業が必要です。

 田んぼの草取りに使っているのが、写真のような手押しの除草機です。昔は回転する刃のところ以外は木でできていたのですが、最近は軽いアルミを使っています。写真ではわかりずらいですが、使っているのは2条タイプのもので、一度に2列の草取りが可能です。

 手押し除草機と構造は一緒ですが、エンジンがついているものを使っている農家も多く、さらに田植え機の植え付け部分を取り換えて除草機にできるような高価な機械を使う農家もいます。田んぼの除草に機械を使う人はそれほど多い割合ではないので(一般的には除草剤を使うため)、特殊な機械となると値段もそれなりになってしまいます。

 この手押し除草機は、人が押すことで刃の部分が回転し、雑草を土の中に練りこんだり、水に浮かせたりして除草をしています。田んぼの中をひたすら手押し除草機を押して歩くだけですが、畑と違って田んぼの中は歩くのも大変ですから、結構な労働です。

 それでも除草機をかけ終えたところを見ると、たくさんの雑草が浮かんできていて、除草しているという達成感を味わえることが次の列へ移動するエネルギーとなっている感じです。


 家の前の田んぼでは、合鴨たちが泳ぎ回っています。2つに仕切って周りをネットと畔波シートで囲っていますが、一足早く先週の中ばに放した田んぼにいる合鴨たちは、あっという間に一回り大きく成長しています。昨日放した合鴨たちはまだ小さい感じがしますが、田んぼを動き回り、浮草や田んぼの中にいる生き物たちを食べている様子を見ることができます。もう一枚の田んぼに放す予定だったため、田んぼの中にいる数も多いので、しっかりと働いてくれそうです。合鴨たちが活躍する前に一度は手押し除草機をかけておきたいと思っています。

 田んぼの話題でもう一つ。うちの田んぼもある地域でジャンボタニシによる被害が増えています。タニシを大きくしたこのジャンボタニシは、植えたばかりのイネの苗を食べてしまいます。ある程度の大きさになったイネ苗は大丈夫ですが、多くの農家が植える稚苗と呼ばれる小さなものは食害を受けやすくなります。

 一匹のジャンボタニシが生む卵の数は2000個~8000個とも言われ、ピンク色の卵が稲や水路の壁にびっしりとついています。ジャンボタニシについては次回に詳しく書きたいと思います。


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