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執筆者の写真Hiroaki Ehara

かけだし情報1229

畑情報  人の移動が制限されたゴールデンウィークも終わりましたが、相変わらず非常事態宣言が続いています。

今年から田んぼを借りることになっている荒川堤防近くで作業をしていると、散歩やランニング、自転車に乗った人たちがひっきりなしに通っていました。

5月も半ばになって、今日は30度を超える夏の陽気になりました。先週は寒気の影響などもあり、急な雨ふりなどがありましたが、今後は暖かい夏の空気がやってきたようです。少し蒸し暑さも感じ、体がまだ暑さになれない中での30度超えは体には少し厳しい感じでもありました。これからは少しずつ気温も上がり、半袖でも汗ばむような日が増えてきそうです。

 さて、田植えに向けての作業も忙しくなってきました。先週末は稲の種を播く作業をしました。今年は土曜日と日曜日の二日に分けての作業となりました。

 まず土曜日は、種を播く箱に土を入れる作業です。基本となる土は山土を購入しています。ただ、この山土は大きな塊があったりしてそのままでは箱に入れる土としては使うことができません。そこで、細かいメッシュ状の金網が筒状になった機械を使って土を細かくする作業をしました。


土を混ぜるにも親戚から借りた機械を使います。細かくした山土に、約40日の育苗をするのに必要な肥料を混ぜます。機械を使うのは土と肥料をよく混ぜるためです。出来上がった肥料入りの土を今度は育苗箱に詰めていきます。土を詰める作業は、種を播くための機械を利用します。今年は460箱を育苗に使うので、土と肥料を混ぜる作業をしながら、種まき機を使っての土詰め作業をすること4時間。どうにか箱に肥料を入れる作業が終わりました。



 この肥料入りの土は長い時間置いておくと発酵がすすみ、水をかけるとはじいてしまいます。本当は種まき直前に土と混ぜるのが良いのですが、労力の関係もあって前日に土詰めをしたのです。種まきの時に水をはじいてしまうのが心配だったのですが、どうにか無事に散水した水を土が吸収してくれました。

 今年の種まきは5品種です。約1週間水に種をつけ、芽が出やすくしたものを使います。鳩胸といって、芽の出る部分がハトの胸のように膨らんだ状態が種まきのベストなタイミングです。

 種まきの機械は種を入れる所、水をかける所、覆土をするところの3つから成り立っています。土を詰めた苗箱を間を開けずに機械に入れていくと、箱がコンベアに乗って流れていきます。まず種を箱に落とす場所を通り、その後で散水をし、たっぷりと水を含んだ状態のところへ土を掛けるという流れ作業です。そして覆土された苗箱を一輪車に載せ、苗代へと運びます。

 苗代に苗箱を並べたら保温のために不織布をかけ、さらに乾燥を防ぶためにシルバーシートを重ねます。

この時期にはまだ風の強い日もあるので、シートが風に飛ばされないように土を詰めた肥料袋を重しとしてシートの上に置いておきます。

 品種にもよりますが、2~3日くらいすると発芽が始まります。発芽が一斉に始まると覆土を持ち上げることがあります。その時は乾燥防止もかねてシートを外して散水し、土を落ち着かせる作業をします。そして発芽が揃ったらシルバシートを外し、全体が2~3センチくらいに成長したら不織布も外して丈夫な苗に育てます。これからひと月、苗が大きくなるころには田んぼの代掻き作業も終わり、田植えの時期になります。



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