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かけだし情報1214

  • 執筆者の写真: Hiroaki Ehara
    Hiroaki Ehara
  • 2020年1月16日
  • 読了時間: 4分

明けましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いします。

1年間のお天気を象徴するような大みそかの大風で暮れた令和元年でしたが、お正月は穏やかなお天気になりました。今年は天候に恵まれた年になってほしいと思います。

昨年は台風以降の雨続きで野菜の半分ほどが被害を受けてしまいました。例年、秋に播いた葉物野菜が2月頃まで獲れるのですが、この冬は野菜が不足しそうだったので、トンネルを使って育てることにしました。育苗ハウスで育てた苗を植え付け、長さ40mほどの畝に穴あきのマルチを張って、そこに植え付ける作業をしました。植え付けた後で穴の開いているトンネル用のビニールを張りました。

このトンネルを作ったところは2か所あり、ひとつは家のすぐ隣で木や藪が北側にある畑です。もう一箇所は田んぼだった所を畑に変えた離れた場所にある畑です。風速が4~5mほどの風が週に何度か吹くのが冬の関東平野ですが、北側が木で囲まれている畑は直接の強風は吹きません。時々枯れた枝などがトンネルに当たることはありますが、さすがにビニールが飛ばされるようなことはありません。

ところが、もう一か所の畑は住宅が東側にあるものの、北風の直撃を受ける場所にあります。少し強めの風が吹くとトンネルがあおられてしまいます。この畑は土が粘土質で、雨が降ってしばらくすると固くしまってきます。トンネルの裾部分に土を掛け、ビニールが飛ばないようにしますが、少し強めの風が続くとビニール全体が飛ばされてしまいます。本来は、ビニールを掛けた後で紐などを使ってビニールを固定するのですが、時間がなくてそこまでしていませんでした。

 案の定、年末の大風はビニールを簡単にトンネルからはがし、さらにはビニールを抑えるようにかけていた支柱までも吹き飛ばしていました。急いで回収作業をしましたが、風の勢いはすさまじく、回収して軽トラの荷台に置いていたビニールまでも吹き飛ばしていました。飛ばされたビニールを追いかけどうにか水路の端で止まっていたものを回収する頃には汗びっしょりになりました。天気が穏やかなうちにもう一度ビニールをかける予定です。

12月にはいって産卵をやめてしまった鶏たちですが、冬至を過ぎたころから少しずつ産卵が回復してきました。これから本格的な寒さがやってきますが、春に向けて日も長くなっていくので、少しずつ卵の数も増えてくると思います。

 さて、1月は今年の作付けを考え、種を注文する時期です。どこの畑で何を育てるのかを考えるのですが、

最近は特にお天気の影響を大きなポイントとして考える必要が増えています。畑の場所、前年に何を育てたか、土の状態はどうかなど、作物の特性や土の豊かさなども計画を立てるときには大切なものです。

 例えばナス科の野菜でも、トマトやピーマンは湿り気を好みません。トマトはもともとがアンデス地方の原産で、乾燥した気候が適しているからです。ところが、ナスは乾いているよりも水があったほうが良い野菜です。ナスの原産地はインド、乾いているよりも暑く湿度がある印象の国です。原産地から遠く離れた国でも栽培されて長い時間が経っていますから、それぞれの地域で品種改良も繰り返され、その場所に適応してきています。それでも、原産地の遺伝子は大きく変わることはなく、その作物が気持ち良く成長できるには、原産地の気候に近い場所が良いのです。

 有機農業はそれぞれの農家が試行錯誤しながら技術を積み重ねてきています。ある一定の栽培方法はマニュアル化できますが、それぞれの地域の気候、土の状態、生産者の考え方や経営方針によって、どこでも同じようにという訳ではありません。日本では有機農業を学ぶ学校は、数か所の農業大学校や専門学校くらいで、大学には有機農業コースはありません。技術を伝えているのは大半が有機農家で、そこで研修生となって勉強するのがほとんどです。

 今年、有機農家を中心に埼玉県の有機農業技術のネットワークを作ることになりました。メーリングリストを活用しての情報交換が主な活動ですが、年に数回は見学会や講習会を開くことにしています。また、県の農林振興センターの普及員の人や、できれば農業高校の先生にも参加してほしいと思っています。

 ガバレのある地域でも今後5年もすると家周りの農地が遊休地化する可能性があります。大規模化できない農地をどうしていくか、都市と農地を有機農業で結ぶことが1つの会ける策になるのではと思っています。

皆さんからご意見を頂戴したいと思います。

 
 
 

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