かけだし情報1207
- Hiroaki Ehara
- 2019年11月26日
- 読了時間: 4分
畑情報
先週は秋晴れの良いお天気が続き、秋の深まりを感じる季節となりました。今週の木曜日からは最低気温が5度前後まで冷え込む予報になっています。秋から一気に冬を感じるようになりそうです。
今年の秋は例年よりお気温が高めで推移してきたことを感じるひとつの風景は、稲刈り後の田んぼです。
刈り取りの時期にもよりますが、稲刈りをした後の稲株から孫生え(ひこばえ)が伸び、稲穂が出ています。もちろん、この稲穂からはお米の収穫はできませんが、見方によっては小さな稲が田んぼに残っていると思うかもしれません。
台風、そしてその後の雨によって稲刈りの後の田んぼには水がいっぱいになりました。遠くからみていると、孫生えの稲が田植え後の緑でいっぱいの田んぼに見えました。田植え後の田んぼと稲刈りをする田んぼが同居しているような風景が広がり、高めの気温も重なって、季節がいつなのかが一瞬わからなくなりました。近所の大規模稲作農家も、11月の初めにすべての稲刈りが終わったようで、今は麦播きにむけて田んぼを耕しているところです。緑色の田んぼから黄金色に代わり、これからしばらくは茶色の大地が春をまつことになります。
大雨の影響でぬかっていた畑もやっと耕すことができるようになりました。枯れた雑草が茂っていたところをハンマーモアで草刈りをし、その後をトラクターで耕しました。一箇所、ずっと畝の間に水が溜まっていた畑は依然として水分が多く、管理機で表面だけを耕そうとしましたが、土が団子状にかたまってしまい、まだ作業をすることができませんでした。
9月から10月にかけて種まきをしたところは半分ほどが雨の影響を受けて枯死してしまいました。そこももう一度耕し、再播種をしました。これからの時期、気温が低くなるため、種まきをしてからはトンネルや不織布で覆う必要がでてきます。ただ、いくつかの種類はそのままでもギリギリ生育できるものもあるので、まずはホウレン草やべか菜という葉物を中心に種まきをしました。種を播いたものが収穫できるようになるのは年明けからになります。
今週は、100羽のヒヨコが届く予定になっています。ヒヨコを入れるのは春、3月ですが、鶏の状況によって10月にもヒヨコを入れていました。
ヒヨコから卵を産むまでになるには半年ほどかかります。自然では春になると雛が孵るのが普通です。最初は親の羽の下で暖を取り、暖かくなるにしたがってヒヨコも成長していきます。また、エサとなる虫たちの春になると出てきます。自然界はとても良くできていることがわかります。
鶏は品種改良が行われ、できるだけ多くの卵を産むようになっています。また、飼い方も施設の中で光も温度もコントロールされた中ですから、春であろうが、冬であろうが関係な
く、年間を通して同じ環境で管理されています。ところが平飼いの養鶏では、できるだけ外気に触れるようにしていますから、季節の影響をもろに受けてしまいます。春になると卵を産む、夏の暑い盛りと冬には卵を産むのをやめてしまうのです。
ようやく卵を産み始めた一群は、今年の3月に入れた鶏たちです。まだ1日に10個ほどの卵しか産んでいませんが、これから少しずつ産卵数を増やしていくことになります。他の鶏小屋にいる鶏たちは、産卵を始めてから1年、あるいは2年以上が経過している鶏たちです。産卵数も減り、卵の数も安定していません。
そこで、3月以外に秋にもヒヨコを入れるようにしています。ただ、今年の10月は台風や大雨が続いたため、ヒヨコを入れるタイミングを逸していました。
台風の時期にヒヨコを入れるのはリスクがあります。一度、台風の大雨で育雛小屋が水に浸かり、半分以上のヒヨコが水に濡れ、寒さで死んでしまったことがありました。また、育雛小屋にしている小型のハウスが台風の風で飛ばされる心配もありました。ちょうど稲刈りや野菜の種まきで忙しい時期とも重なるので、ヒヨコの管理に十分な手が回らないこともあります。11月に入れるのは初めてで心配もありますが、元気に育ってほしいと思います。
ヒヨコの育雛小屋
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