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かけだし情報1206

  • 執筆者の写真: Hiroaki Ehara
    Hiroaki Ehara
  • 2019年11月5日
  • 読了時間: 3分

2019 年

 11 月




畑情報

月の初めにめくるカレンダー、気が付くと残っているのは2枚だけとなりました。朝夕は冷え込みを感じるようになってきましたが、日中はまだ25度を超える日があったりと、季節感がわからないままで晩秋を迎えた感じです。

10月は台風19号、そのあとの大雨と、すっきりした秋晴れはほとんどないようなお天気が続きました。作物もそんな天気の影響を受けて、思うような生育ができないものが多くありました。

11月になると流石に種を播けるものは限られてきます。小松菜やべか菜、ホウレン草などの葉物もトンネルなどの防寒対策をしないと生育することができません。春に収穫する絹さや、エンドウなどは11月が種まき時期ですが、冬の寒さを受けることで生育が良くなるという稀な野菜です。畑に受け付ける玉ねぎも今月が植え付けの時期になります。例年より雨が多く、気温も高めだったことで玉ねぎ苗も少し徒長気味です。

玉ねぎ苗

 玉ねぎは植え付けてから収穫まで約半年ほどかかります。植え付け後は寒い時期を過ごし、春先に一気に成長して玉ねぎとなっていきます。苗は丈夫なものを育てることが大切なのですが、あまり成長しすぎても収穫のときに問題が起こります。適切な大きなの苗は鉛筆よりも細いくらいのものが良いとされています。それ以上に太いものを植えると、収穫を迎える前に蕾ができ、とうが立ってしまうからです。とうが立ったものも食べることができますが、中に固い皮ができており、そこを取り除く手間が必要になるのです。

ただ、とうが立つものが全体の1割ほどあるほうが、玉ねぎ全体の収量としては増えるともいわれています。肥料の多さや、その年のお天気によっても生育具合は違ってきますから、あまり大きく育てるよりも、小さめでもしっかりと締まったものになるほうが美味しいと言われます。

 11月に入っても例年よりも暖かい日が多いせいか、まだ虫たちの活動が活発です。いつもなら10月も終わるころにはいなくなるものが元気に野菜の葉っぱを食害しています。台風に備えて天井のビニールをはがした育苗ハウス内にも、いつの間にか育苗中の葉っぱに青虫や黒いハムシなどがいて、葉っぱが無くなってしまったものもありました。

 台風の強風にあおられてハウスが大きく曲がっている映像を見たことがあるかもしれませんが、ビニールを張った状態のハウスは強風にあおられると、場合によってはパイプが曲がり、ハウスが倒壊することもあるのです。強い風が吹いた場合に備えてハウスの強度が増すように筋交いを入れていますが、自然の驚異はそのくらいはあっという間に壊してしまいます。

 そんな時、天井部分を取るだけでも風が吹き抜けるため、パイプへの被害はなくなります。天井のビニールは後で張りなおせばよいので、経済的にも安心です。

台風が過ぎてからしばらく雨が続いていたので、なかなか元に戻すことができなかった育苗ハウスの天井は、先週の半ばになってようやく張りなおすことができました。ただ、最初に張った時と比べるとビニールの位置が少しずれ気味になってしまいましたが、ビニール自体も穴が開くことなく、(張りなおすときにパイプに引っ掛けて少し穴が開いてしまいましたが)育苗用ハウスとして復活しました。

 ところが、天井がないときに蛾や蝶などが自由に入り込んだようで、その時に産み付けられた卵から幼虫が孵り、育苗中の苗を食べられることになったようです。

 田んぼだった所を畑に変えた所は大雨で冠水し、発芽したばかりの大根はだめになったとあきらめていました。ところが、発芽したばかりで根がそれほど土中深くに達していなかったおかげで、根が腐らずに枯死を免れていました。これも自然からの贈り物としてこれからの生育を見守りたいと思います。


 
 
 

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