かけだし情報1205
- Hiroaki Ehara
- 2019年10月29日
- 読了時間: 4分
畑情報
今週はやっと秋晴れの日が続きそうな予報になっています。気が付けばあと数日で10月も終わります。
収穫の秋、様々な行事が予定されていた10月は、災害の一ヶ月となってしまいました。台風15号による千葉県の大規模災害、そして続いて関東から東北を直撃した台風19号、日本に上陸はしなかったものの、前線が刺激されて大雨をもたらした台風20号、21号。19号から21号までは数日おきに大雨が降るという状況でした。
稲刈りは台風19号が去った後で家の前の合鴨米を刈り取り、今年の稲刈りを終えました。約3反ほどの合鴨米の田んぼではちょうど突風の通り道があったのでしょうか、おおよそ5畝(約20m×25m)の稲が根元部分から倒れ、大雨で冠水した田んぼの水に浸かってしまいました。稲刈りはどうにか終えることができましたが、いつも以上に時間がかかってしまいました。
今年の野菜を作付けした畑は、もともと田んぼだった所を中心に、カブや大根、葉物野菜の種を播きました。畑を少しずつ休ませながら、春野菜、夏野菜、冬野菜を順繰りに作付けしていくので、ちょうど9月に種まきができるところが、田んぼを畑にした場所でした。例年、秋の台風が来ることもわかっているので、排水のための溝を作っておき、ある程度の大雨であれば数日後には水がほとんど引いてしまいます。
しかし、今年の台風の雨とその後の大雨は想像以上のものでした。ようやく水が引いたと思った頃に再び大雨が降り、畑は常に水があるような状況でした。高畝にしておいたところも、最初にうちは畝の間に水がある程度でしたが、徐々に水位が上がり、種を播いて発芽したばかりの大根やホウレン草、かぶなどは根が障害を受けて枯死してしまいました。
9月から10月にかけて種を播いた野菜のうち、半分ほどの野菜は大雨の被害を受け、生育に障害がでたり、根が腐って枯死している状態です。今年中は、野菜のお届けに支障が出るかもしれません。
ただ、このままの状態にしておくわけにもいきません。育苗ハウスの中では畑に植え付ける予定の小松菜やキャベツなどの苗が残っていますし、年明けごろから収穫できるように新たにトレイに種まきも始めました。畑はまだ耕すことができないほど水分が多い状んば態ですが、お天気がしばらく続けば畑での作業もできすようになると思います。いつもは10月までに播いた野菜を2月頃までに順次収穫してお届けするのですが、今年は別のパターンを取り入れることになりそうです。
11月は種まきできる野菜が少なくなります。種まきをしても寒さが増していくので、収穫を迎えるのが来年の2月以降になってしまいます。ただ、マルチと穴あきトンネルを組み合わせることで年内にある程度の大きさまで生育させ、その後、ビニールを取り除き、寒さにあてることで甘さが増える葉物野菜、小松菜やホウレン草などを育てることが可能です。今年は少し、この方法で野菜を育ててみようと思っています。
畑にすぐにでも入り、種まきの準備をしたいところですが、まだぐちゃぐちゃ状態のため、もうしばらく別の作業をすることにしました。まずは、鶏のために産卵箱を作りました。
今年の3月にヒヨコでやってきた約100羽の鶏たちは、少しずつ産卵を始めています。鶏は卵を産むときに落ち着いていられる場所を好みます。10月の半ばごろから鶏小屋の四隅に1日に1個ほどの卵を見つけていました。早く産卵箱を置いてあげようと思いながら、前に使っていたものは壊れていたので、先延ばしになっていました。雨が続いていた時に、ホームセンターで材料を買い、少し広めの産卵箱に仕上げました。早速鶏小屋に運び入れたところ、翌日は産卵箱ではないところで数個の卵を見つけて回収しましたが、その次の日からは箱内で数個の卵を産んでいました。これから少しずつ産卵数も増えてくると思います。
稲刈りが終わり、籾摺りも終えたので、稲刈りに使ったコンバイン、籾摺り機、計量器、乾燥機の掃除をしました。お米は5つの品種を育てているので、それぞれが混じらないように、ひとつの品種の稲刈りが終わったらそれぞれの掃除はしていますが、今回は少し念入りに行いました。籾摺り機や計量器は取り外しできるところは外してブロワーでゴミを吹き飛ばし、ゴミが溜まりやすいところを中心に溜まっている籾などを取り出しました。機械類は高いものなので、できるだけ長く使えるようにメンテナンスすることが必要です。早く畑の作業ができれば良いのですが、しばらくは大雨の後始末をすることになりそうです。
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