top of page

かけだし情報1204

  • 執筆者の写真: Hiroaki Ehara
    Hiroaki Ehara
  • 2019年10月24日
  • 読了時間: 3分

畑情報

 台風19号の爪痕が各地で明らかになってきました。これまでに例をみないほどの河川の氾濫、決壊。お隣の東松山でも大型ショッピングモールが水に浸かり、さいたま市の青果市場では野菜が水に浮く映像もありました。家の1階部分まで水に浸かったところも多く、日にちが経つにつれて人命の被害も増えてきました。

吹上地区にあるコスモスアリーナ付近はスーパー堤防となっています。このスーパー堤防を作るときは、200年に一度の水害に備えて、という話でした。その時は、本当にスーパー堤防が必要なの?という疑問と、200年に一度という設定に現実味はありませんでしたが、200年度頃の話ではなく、これからは数年に一度、いや、毎年繰り返し起こる可能性もあるくらい、地球規模での異常気象が当たり前の時代になりました。

台風など、お天気に大きく左右されるのが農業です。水害等による直接的な被害もありますが、晴れる日が少ない日照不足、その逆の猛暑、雨が降らないことによる生育不良、大雨による畑の潅水被害など、雨が降りすぎても、降らなくても、お天気が良くても、暑すぎても、何らかの影響が作物には出てしまいます。

近年、お天気の不順と感じる頻度も増え、極端なお天気が当たり前になってきました。

 天候不順による作物の被害を少なくするためにどうしたらよいのか、農家だけではなく、各種の専門機関などが良い方法を模索していますが、考えている最ほんとう中でも大きな被害が出てしまうのが現状で、対策は後手に回っています。

 さて、ガバレの稲刈りは先週の金曜日に終わりました。最後は家の前にある合鴨農法の稲でした。品種は大地の風というもので、晩生の部類に入ります。手刈りによる稲刈りイベントも台風で中止となったので、すべてコンバインを使って刈り取りました。

 3反半ほどある田んぼのうち、1反ほどが台風の暴風により倒伏してしまいました。風にあおられて株もとが激しく揺さぶられ、突風の通り道となったところが同じ方向に倒れたのです。田んぼは水が溜まり、倒れた稲穂は水に浸かっている時間がありました。あまり長時間水に浸かると、お米の品質も悪くなり、最悪の場合は籾が発芽してしまうこともあります。

 幸いなことに籾が発芽するまでは行きませんでしたし、今のコンバインは多少倒れていても、稲を起こしながら刈り取ることができるので、通常の稲刈りよりも時間はかかりましたが、すべての稲を刈り取ることができました。

 刈り取った籾は乾燥機に移し、籾の水分量が適正数値である14.5%になるまで乾燥させました。稲刈りが2日にわたってしまったことや、倒れて水に浸かった籾があったので、全体の水分量に違いがあり、乾燥も時間がかかってしまいました。これから籾摺りをし、玄米にしていく作業が残っています。

 今回、稲刈りをしていると小さな蛾が多く稲から飛び出してきました。これは畑も同様で、例年に比べると非常に多い虫たちが畑にも田んぼにもいる状態です。9月から10月にかけて雨が多く、気温の高めで推移してきたことが虫にとって最適な環境となったのでしょう。お米についてはそれほど問題はないと思いますが、野菜は葉っぱの虫食いが多く、台風の浸水による根の腐りと合わせて、多くの野菜に影響が出ています。種まきした時点で想定していたよりも生育が悪かったり、完全に腐ってしまった大根、小松菜などがあるので、天候が回復してきたら、間に合う野菜は再度種まきをしていく予定です。この時期、多くの葉物野菜、大根などが収穫を始められるのですが、再播種したものが取れるのは来年1月~2月になるので、例年よりもお届けできるものが少なくなるかもしれません。

  稲刈り後、雨で水が溜まった田んぼ


 
 
 

最新記事

すべて表示
かけだし情報 1315

畑情報 乾いた畑にとっては恵みとなる雨が降りました。しばらく乾燥が続いていたので、雨を待っていましたが、今週は火曜日に雪の予報がでるなど雨の予報が多い1週間となりそうです。金曜日にはヒヨコが届く予定になっていますが、晴れた暖かい日になってほしいと思っています。...

 
 
 

Comments


bottom of page