畑情報
北海道で史上初となる39.5度。関東でも連日の猛暑日で、季節は真夏です。まだ湿気がない分、木陰にはいると若干の涼しさを感じますが、暦はまだ5月というのに、今年の夏はどうなってしまうのかと心配になります。
5月も今週で終わりですが、雨が降ったのは先週の大雨くらいで、それ以外はほんのお湿りにおならないものという印象しかありません。乾いていた畑には恵みの雨ではありましたが、雨で冠水したところの大根は、その後の高温の影響で土の中にある部分が傷んできました。水分のある状態で30度を超える強烈な暑さと太陽によってお湯のようになった中で、大根の先がとけてしまうものが出ています。土から上の部分は大丈夫なので、傷んだところを切り落としてのお届けとさせてください。
また、水菜も急な暑さのために茎が伸び、さわるとぽきぽきと折れてしまうようになりました。まだ大丈夫と思ってお届けした中にも、そのような水菜が混じっていたかもしれません。使えないものをお届けしてしまい、申し訳ありませんでした。
思いがけない高温で、これまで大丈夫だった野菜が急激に劣化するものが出てくるかもしれません。できるだけ気を付けてみるようにしますが、何かある場合はご指摘ください。
田んぼは田植え前の作業である代掻きがもうすぐ終わり、今週半ばごろからは田植え作業を始める予定です。代掻きは荒代と植え代の2回行います。荒代で土と水をなじませ、ある程度表面を均一にする作業をし、田植え前には、もう一段階きれいに仕上げるというイメージです。代掻きが終われば苗を運び、機械で苗を植えていく作業に移ります。
先週の水曜日には合鴨の雛が届きました。今年は大きくなるタイプの合鴨を多めに入れることにしました。育雛用のハウスは、今までの鶏小屋の近くから、ハウス近くの駐車スペースの一角に設置しました。
こちらのほうが田んぼでのトレーニングに運び出すのにも楽で、太陽の光が十分に浴びられる場所となっています。ただ、ここ数日の猛暑は予想外で、屋根に張ったビニールの上に黒の寒冷紗をかけ、暑さ対策をしています。届いた鴨たちはみな元気で、田んぼでの水慣らしも順調にいっています。ただ、ちょっとしたトラブルがあり、十羽ほどの合鴨が小屋から逃げ出して、そのまま見つけることができませんでした。カラスや猫にやられたのかもしれません。残りの鴨たちはそうならないように、しっかりと育雛をするつもりです。
代掻きや合鴨の世話で忙しいなか、25日は、武蔵浦和駅に直結したモールで行われたオーガニックマーケットに出店してきました。暑さの影響を受けなさそうな大根やカブ、玉ねぎなどの野菜(ジャガイモも試し堀してみましたが、まだ少し早かったようで、小さないもばかりでした)と、合鴨農法のお米、卵も持って行きました。野菜の売れ行きは今一つでしたが、卵はすぐに完売、合鴨農法のお米も、一人で5キロも買って、リュックで担いで帰った若いお母さんもいて、そこそこ売れました。
このマーケットに参加するのは今回で2回目、マーケットの開催も3回目です。昨年の11月に引き続いての出店です。ここで野菜などを売ることはもちろんのこと、出店している他の農家や、有機食品などを扱う業者の方と知り合えること、また、ガバレのことを知ってもらう機会のひとつであることも参加の大きな動機です。マーケットに来られた方といろいろ話をしたり、他の農家がどんな野菜を持ってきているのかを見るのも勉強になります。特に、マーケットに何度も出店している農家のディスプレイの仕方、野菜の梱包の仕方、また、野菜をきれいに見せる方法などはとても参考になります。
今回は、主催者の方との話のなかで、うちがワークショップのひとつを担当することになりました。そして、当日実施したのは、種と土の話をし、実際に種まきをして貰うというものでした。20種類を超える種をそれぞれ小さなビニールに入れ、どの種が何の野菜かを考えてもらう作業を最初に行いました。種の中には、小松菜やチンゲン菜など同じにしか見えないものがあったり、スイカやメロンなど、食べるときに種と認識しているものもあります。でもその種ひとつぶが大きなスイカになったり、メロンになることを実感している人は少ないのが現状です。
最後はプランターに自分の好きな野菜の種を播いていもらいました。スイカやカボチャを選んだ家族もいれば、現実的にはつか大根を中心にした家族もいました。種が芽を出すときは、今でも感動します。
Comentarios