畑情報
ここしばらく雨が降っていません。適度な間隔で雨が降ってほしいのですが、なかなか思うようには行きません。畑が乾いているせいか雑草もまだ目立っていませんが、これからは一雨ごとに作物以上に雑草が勢いを増す時期になってきます。
5月3日に種まきをした稲は発芽がきれいに揃いました。発芽の早かった品種は3センチほどに成長しており、他の品種も2センチほどに伸びています。
苗箱に播いた種が発芽すると覆土が持ち上がります。そのままにしておくと根が土の中に伸びず、表に出てくることがあります。そのために盛り上がっている土を落ち着かせるために、また、乾き気味になっている土への水分補給もかねて散水をしました。
種もみは水温の積算温度で100度になるまで水に浸けておきます。種もみが水を吸い、ハトの胸のように一部が膨れてくれば種まきの適期となります。ただ、その年の天気によって水温が違ってきますから、早く100度になる時もあれば、少し時間がかかる時もあります。昨年は温度が高めの日が多かったこともあり、種まきの日にちを前倒ししました。今年は、水に浸けてから曇りや温度の低い日が多かったせいか、種もみが鳩胸状態になるのに時間がかかった印象です。
覆土を散水で落ち着かせた後はシルバーの覆いを外し、不織布だけを掛けるようにしています。シルバーの覆いは太陽光を遮り、土が乾燥しないためのもので、そのままかけておくと発芽した芽が弱くなってしまうからです。稲も野菜も「苗半作」といわれており、苗の良しあしで、その後の成長が左右されるというものです。大きい苗のほうが良いと思われますが、茎がしっかりと太く、葉っぱと葉っぱの間の長さも短いほうが丈夫な苗と言われています。
一方、育苗ハウスで育てていた野菜の苗は、順次畑に定植をしています。家の近くの畑には、キュウリ、ナス、ピーマン、インゲン、トマト、ズッキーニ、スイカなどを植えました。連休明けに届いたサツマイモの苗も少し離れた畑に定植しました。ここ最近、雨が降っていないために土が乾いています。苗を植え付けるときには植える所にたっぷりと水を入れ、そのあとに植え付けをしています。そろそろ遅霜の心配はない時期ですが、風が強いときには苗が折れてしまうこともあるので、キュウリやナス、ピーマンの苗は防虫ネットで覆いました。苗がしっかりと根付き、支柱を立てるときまで覆っている予定です。
春のこの時期、葉物野菜はすぐにトウ立ちをしてしまいます。まだこれから収穫と思っていた野菜も気が付くと花が咲き始めていたりします。育苗ハウスの中でトレイに種を播き、それを畑に植え付けるのですが、
植えてから雨が適度に降ってくれないと、大きくなる前に中心部分に蕾が見えてくるようになってしまいます。夏野菜が収穫できるようになる6月中下旬まではお届けできる野菜が限られたものになると思いますが、ご理解いただければ幸いです。
5月も中旬になってくると、少しずつ田植えをした田んぼの面積が増えていきます。うちも、
今週後半くらいから田んぼに水を入れて代掻きをしていくようになります。家の前の合鴨を入れる田んぼでは緑肥として成長したヘアリーベッチをモアという機械で細かく砕き、数日乾燥させた後でトラクターで耕しました。このヘアリーベッチは、マメ科という分類になり、空気中の窒素を取り入れます。有機の田んぼでは堆肥などの肥料を入れるのが一般的ですが、ヘアリーベッチを緑肥として鋤きこむことで、他の肥料を入れる必要がないのです。あとは合鴨を入れることで肥料が追加されていきます。
合鴨の雛がやってくるのは23日の予定です。畑に夏野菜の苗を植え付ける作業も終わるころ、合鴨の雛たちの水慣らし、田んぼの代掻き、そして田植えと、畑の作業から田んぼの作業へと移っていきます。田植えが終わると、今後は夏野菜に支柱を立てたり、トマトの芽かきをしたりと、再び、畑の作業が増えていき、並行して田んぼの草取りも始まります。効率よく作業をしていかないといけないのですが、毎年のように雑草の勢いに焦るのです。雑草が小さい初期のうちにある程度の対応ができると、その後の作業も楽になるのですが、梅雨の雨は作物にとっても、雑草にとっても恵をもたらすので、気が付くと雑草が伸び放題になっています。今年の予報では、梅雨は少雨傾向とか。でも、年間の降雨量はそれほど変わらないので、台風などの豪雨にならないか心配です。
田植えのご案内
今年の田植えは6月2日、日曜日午前9時からです。
皆さまのご参加、お待ちしています。
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