畑情報
大型連休を目の前にして、過ごしやすい天気が続いています。朝夕はまだ冷っとしますが、日中は汗ばむ陽気で、雑草も目だつようになってきました。晴れた天気は気持ちが良いですが、本当はたっぷりと雨が降ってほしいところです。
田んぼの水が漏れないように畔を作る時期ですが、昨年から畔塗り機械というものを使っています。昔は、田んぼの畔塗は水を入れて湿らせた土を畔に塗るという作業でした。それが畔にビニールをかぶせて水が漏れないようにするように変わり、ビニールから機械へとなりました。畔塗機という機械はトラクターの後ろに取り付けるもので、ゆっくりとトラクターを動かしながら畔を作ってくれるものです。ただ、田んぼの土が乾いている時に畔塗をすると、水分が足りないので、せっかく作った畔が崩れてしまいます。そのため、しっかりと雨が降ってから畔塗をすることになるのです。
夏野菜を植え付ける準備が始まる前の4月中旬ごろまでに畔塗をしておきたかったのですが、4月になってから雨があまり降っていません。前回の降雨の後で、あちらこちらで畔塗機械を使って畔塗をしている農家が見られましたが、水分がまだ十分でなかったせいか、しばらくすると畔の一部が剥がれたり、土が崩れているところもありました。大型連休が始まる前までに、雨が降ってくれないかなと思っていますが、予報では雨は期待できそうもありませんが、。
夏野菜の苗を育てている育苗ハウスの中はだいぶにぎやかになってきました。今年はトマト苗の生育がだいぶ遅れ気味で、この調子では植え付けも例年よりも遅くなりそうな気配です。でも、トマト以外の苗は順調に育っていて、少しずつポットへと植え替えをしています。
植え替えをするときに、できるだけ根を傷めないように丁寧に作業をしていますが、苗の生育具合によっては根の発達が良くないものもあるため、生育の状態がばらついている種類もでています。種を播くときには同じような培土を使い、種を播く深さも同じようにしているつもりですが、良い生育を見せるものもあれば、発芽が遅れ、根の発達も遅いものがでてきます。
種を播くときの天候や温度によっても左右されてしまうこともあります。トマトの発芽が遅れたのは、種を播いた時から数日間がとても寒い日が続いていた影響もあるようです。別の時に播いたトマトの発芽はとてもよく、発芽も一斉にしてきたので、外部の条件によって大きく影響を受けることを改めて感じています。
先日、さいたま市でオーガニックのお店をしている方が訪ねてきました。その方は鴨の会にも参加してくれた方で、年に2回、オーガニックフェスタを開催しているお店です。昨年の11月に開催されたオーガニックフェスタにはうちも参加させていただき、70を超えるーオーガニック関係の農家や加工食品の会社などが出店した大きなイベントでした。
今年も5月25日に武蔵浦和駅に直結したマーレという駅ビルを中心にしてフェスタが開かれることになっています。ガバレも参加予定ですが、今回は、出店のほかにワークショップも行うことになりました。
有機農産物を扱っているお店は増えていますが、お店のスタッフの方は忙しく、なかなか有機農業の現場を訪れる機会がないことが大きな課題としてあると言う話をされていました。また、お店にやってくるお客様は若いファミリー層よりも、年配の方のほうが多い傾向があり、子育てでお金が必要な若い層の人たちをどうしたらお店に来てもらえるようにするかも課題だと言っていました。有機農産物は全般的に高いものであり、子育て中の人たちが購入し続けることは結構な負担になります。でも、その層を増やしていかないと、お店の経営もしりすぼみになりそうだという危機感があるとのお話に、有機農家である私たちも同じ思いを持っていることを伝えました。
5月のオーガニックフェスタ、その時のワークショップでは、野菜の種まきと土の話をすることになりました。いつも食べている野菜は一粒の種から一生が始まるのですが、種はどんな形をしているのかを考えることはありません。種から始まる野菜の一生で、いつも食べているのはどの過程のものかを考えながら、いろいろな野菜の種まきをしてみる予定です。また、腐葉土や粘土質の土などを持って行き、野菜が育つために重要な土を触って感じてもらうこともする予定です。
田植えのご案内
今年の田植えは6月2日、日曜日午前9時からです。
皆さまのご参加、お待ちしています。
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