2019 年
2 月
畑情報
週末はとても寒い連休となりました。土曜日は雪の予報が出て、関東の平野でも大雪となると言われていましたが、うっすらと雪化粧した程度ですみました。
今年は雨が降らず畑は乾いた状態が続いています。ここにきて少しでも雨や雪が降ったことで、畑に残っている野菜にも待っていたお湿りとなりました。ただ、降水量は年間と通してつじつまがあう傾向があるため、大雨などが増えないか心配です。
暦の上では立春も過ぎ、お天気も暖かい日と寒い日が交互に来るようになってきました。まだ厳しい寒さも続きますが、少しずつ春に向かっていることを感じます。
春に向かう気候に合わせるように、野菜にも変化が出てきます。今までは寒さに耐えるようにしていた野菜は、次の世代を残す準備に入っています。小松菜などの葉物野菜、大根やカブなども小さな蕾が作られ、花を咲かせるようになっています。今月の半ばを過ぎると、畑に残っている野菜から一斉にトウが立ち始め、やがて黄色の菜の花が咲き始めます。最近では、埼玉で多く栽培されている「のらぼう菜」もスーパーで見かけるようになってきました。また、チンゲン菜や小松菜のトウ立ちしたものを売っているところもでてきました。それまでは畑で花が咲くまで放置されていたものも、旬の味として食卓にのぼるようになりました。
トウが立つようになると、野菜そのものは固くなり、食用には向きません。大根はすがはいり、栄養は花を咲かせ、種を作るほうへと向けられます。3月から4月は野菜の端境期です。できるだけ端境期を短くするように、育苗ハウスを使って種まきを始めました。
夏野菜のトマトやナスなどは踏み込み温床を作って種を播きますが、それはもう少し先になります。ハウスの中の温度は太陽が出ていれば20度を超え、時には汗ばむほどの暑さになることもありますが、夕方から朝にかけては外と変わらない気温にまで下がります。夏野菜は夜間の温度もある程度高めになることが必要なので、踏み込み温床の発酵熱を利用することが必要になってきます。
一方で、小松菜など葉物野菜は特別に温床を作らなくても、ハウスの中に置いているだけで発芽をしてくれます。発芽をし、ある程度まで成長してきたら畑に植えてあげるのが効率的です。先週は、小松菜、水菜、
ちぢみ菜、キャベツの種をセルトレイに播きました。
種を播いてから3日後には発芽が始まり、薄緑の小さな葉っぱが土から顔をだしてきました。育苗ハウスの中とはいえ、小さな命が顔を出してくると、春の訪れを少し早く感じることができワクワクしてきます。
育苗ハウスがある畑には、ほかに二つのハウスがあります。一つは育苗ハウスと同じ大きさのもの、もう一つはミニサイズのハウスです。ミニサイズのハウスは雑草を食べてもらうために鶏と合鴨を入れていました。大きいハウスには合鴨が入っていました。この二つのハウスも2月には大根や葉物野菜の種を播く予定にしているので、先週は鶏と合鴨の移動をしました。
鶏は別の鶏舎に移し、合鴨は雛を育雛するためのハウスに移しました。この移動作業は結構大変です。ミニハウスにしてもそこそこの広さがあるために、鶏や合鴨を追いかけるだけでは捕まえるのは困難です。隅にネットを張り、そこに追い込んで捕まえる方法をとりますが、追いつめられると集団で突破を試みるために、ネットが倒されたりするからです。寒い日でも汗をかきながらの追いかけっこをし、やっとの思いで移動を完了することができました。
鶏や合鴨の入っていたハウス、ミニハウスは移動を終えた後で管理機で耕しました。鶏や合鴨がした糞を土とよくなじませておく必要があるからです。この二つのハウスは雨が降るのを待って、天井のビニールを張る予定です。散水ホースで水をまいても、しっかりと土の中にお湿りを与えることは難しいためです。しとしと雨でも、雨によるお湿りがないと乾いた状態を解消することは難しいのです。
育苗ハウスでも、今週の半ばごろには1回目の温床の踏み込み作業を予定しています。落ち葉や米ぬかをつかって踏み込んだ温床はいったん50度以上に温度が上がります。それが30度くらいまで下がって安定したら、ナスやピーマンの種まきを始めます。
鴨の会
今年の鴨の会は、3月10日と31日の2回、実施する予定です。会費は食事込みで大人2000円です。
もし参加される場合は、どちらに参加するかを教えていただけると助かります。
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