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かけだし情報1172号

畑情報

 立春は春を感じるような温かい日となりました。ただ、強い北風が吹き荒れ、夕方になると一気に気温が下がるなど、気温の上がり下がりが激しい1日でもありました。

 今週は暖かい日と雪が混じりそうな日が周期的にやってくるという予報がでています。乾燥状態が続いていた埼玉ですが、少しお湿りがあるでしょうか?

先週の夜、久しぶりの雨がふり、これで少しは畑の野菜も生き返ると思いましたが翌朝に畑を見ると、思ったほどのお湿りとはなっていませんでした。結構な勢いで降っていた時間もありましたが、それまでが乾きすぎていたのでしょう。今後の雨に期待です。

2月に入ると、育苗ハウスを中心に、野菜も種まきが始まります。さすがに夏野菜の種まきは今月の下旬ごろからですが、春の野菜が少ない時期に収穫できるよう、小松菜や水菜などの種をセルトレイに播きました。

 育苗ハウス内は太陽が出ている昼間には、初夏のような暖かさです。半袖のシャツで作業をしていても汗ばむくらいです。しかし、夕方から明け方には急に冷え込み、中の温度も外気と同じになりますから、散水用のホースは太陽がでてしばらくしても凍ったままで水が出ない状態です。

 まさに1日で真冬から初夏へ、そしてまた真冬へと気温が移るのですから、種を播いても適温を維持するのは難しいのです。そこで、夜間もある程度の温度を維持するために温床が必要になってきます。

 育苗ハウス内には踏み込み温床用のスペースが大きく2か所あります。一つは、夏野菜であるナスやピーマン、トマトなどの種を播き、苗を育てるための踏み込み温床の場所。そしてもう一つは、もみ殻を中心にした温床です。

 踏み込み温床は、落ち葉に米ぬか、鶏糞を混ぜながら散水し、足で踏み込んでいくものです。しっかりと踏み込み、少し硬めに仕上げることで発酵熱を長く持続させることができます。もうひとつのもみ殻の温床ですが、こちらはもみ殻と藁を交互に積み、そこに米ぬかや鶏糞を混ぜて散水して作ります。こちらは一気に温度が上がり、その後はやや低めの温度になっていくタイプの温床です。

 落ち葉やもみ殻を踏み込むと、どうして熱が上がるのかというと、そこには微生物の働きが関係しています。落ち葉や藁などは微生物によって分解されていきます。この分解の過程で増殖する微生物の呼吸などにより温度が上がります。この上がった温度を利用するのが温床です。米ぬかや鶏糞は微生物の増加を助けるための補助的なものです。

 落ち葉の量や散水量、踏み固める度合いなどによって温度の上がり方や持続性が違ってきます。空気がたくさん入るように柔らかく踏み固めると温度の上昇は早いのですが、その後の持続性が弱くなります。逆に固く踏み固めてしまうと、落ち葉の中にある空気が少なくなり、酸素を必要とする微生物の活動が抑えられてしまいます。そうすると発熱までに時間がかかったりします。ちょうど良い固さに踏み込むと、数日後には50~60度まで温度が上がり、しばらくすると30~40度の間に落ち着いてきます。その温度が2~3週間ほど続くことが温床としては必要です。

 一方、もみ殻と藁を混ぜた温床は温度の持続性はあまりありません。こちらはキャベツや小松菜等の葉物の種まき用に使います。2月に入ってすぐ、もみ殻と藁を混ぜ、そこに米ぬか、鶏糞を振りかけ散水してから軽く踏み込みました。しばらくは温度が上がりませんでしたが、3日後になって50度まで温度が上昇しています。この状態が数日続き、その後30度くらいまで下がってくるはずです。今は、この温床の上にかごを置き、その上に種を播いたトレーを載せています。直接置いてしまうと熱すぎるからです。しばらくは温度をみながらトレーを置く場所を変えて種が発芽するのを待つことになります。

 今年の冬は暖かい日が多いとの予報が出ています。

育苗ハウス内の温度が高すぎると、せっかく芽が出ても徒長気味になり、その後の苗も軟弱になってしまいます。天気と温度、散水のタイミングなどで良い苗が作れるかどうかが左右されるので、育苗が始まるとしばらくは気を抜くことができません。

鴨の会

 今年の鴨の会は、3月10日と31日の2回、実施する予定です。会費は食事込みで大人2000円です。

もし参加される場合は、どちらに参加するかを教えていただけると助かります。

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