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かけだし情報 1303

畑情報


 今年も残りわずかとなりました。コロナ禍の中、いろいろお世話になり、ありがとうございました。 日曜日の朝、最低気温が氷点下になりました。鶏用のバケツの水も薄い氷がはり、畑には霜柱ができました。育苗ハウスの中にある野菜の苗に散水しようとしましたが、ホースの中が凍っていて水が出ませんでした。22日は冬至、そしてクリスマスから年末へとものすごい速さで時間が過ぎていきそうです。

 この時期は、翌年に作付けするお米や野菜の種選びをするタイミングです。有機JAS認証の調査に向けて、今年1年の作付けを表にし、どこで何が良くできたのか、反対に、あまり出来が良くなかったのは何かなどを確認します。

 もちろん、お天気の状況によっても作物の出来が大きく変わるので、原因をひとつに絞るのは難しいこともあります。それでも、作付け表をつくることで、いろいろわかってくることもあるので、畑の作業とともに大切な仕事になっています。

 この作付け表を基にして、来年の作付け計画を考え、種を注文します。大手の種苗会社を始め、ヨーロッパなどのオーガニック種を扱うところや、自然農法の種などから有機に向いているものを探します。

有機JASでは基本的に種も有機種子が求められますが、日本の現状ではすべてを有機種子で賄うことは難しいので、それ以外の種も使用が認められています。

 何度かここでも書きましたが、種は大きく二つに分かれます。交配種と言われているものと、固定種です。交配種は違う品種を掛け合わせてできたもので、同じ品質のものを大量に育てるのに向いています。一方の固定種は、長い間種を取り続けてきたもので、種取りができるものです。交配種に比べると、形や大きさなどにばらつきがあるといわれています。

 どんな経営をしているのか、種取りを続けるのか、市場への出荷なのか、などによってどんな種を選ぶのかが変わってきます。また、その時代によって種にも傾向がある気がします。高度経済成長のころは、それまで主流だった固定種から、より均一に、そして大きく育つものとして交配種が市場に出回るようになりました。農村から都会へと人の流れができ、それまで近場で消費された野菜が東京などの都会の市場へと出荷されるようになりました。化学肥料や農薬の使用が拡大するのもこの時期です。

 その後、お米や野菜中心の食生活から肉をたくさん食べるようになると、肉と相性の良い野菜が増えてきます。家族の形も核家族化が増えてくると、

農家が作るような野菜をどっさり使うものよりも、都会的な料理が好まれ、野菜やお米も少しずつ食べるようになってきます。大根や白菜などはカットされてスーパーに並ぶのが当たり前になりました。その後、家族の形態に合わせるように、ミニ野菜が登場してきます。

 そして現在、日本の伝統的な野菜とともにイタリヤ野菜などのヨーロッパ野菜が増えてきました。トマトも、ミニ、中玉、大玉と大きさが異なるものが売られ、さらに赤だけでなく、オレンジや紫、グリーンなど色彩豊かなものが登場してきます。ナスでも、白、緑、縞模様など多種多様になっています。

これだけたくさんの種類、傾向があると、どんな種を選ぶかは簡単ではありません。あれもこれもと思っていると、気が付けば種の種類も増えてしまいます。種苗会社などのカタログやネットで販売しているものを見るだけでも大変ですが、いろいろ想像しながら選ぶのも楽しみの一つです。



お餅の予約について

 早いもので、今年も餅つきの季節になってしまいました。今までは苗代にもち米を育てていたのですが、今年はすこしだけ広い田んぼにしました。

 去年から玄米餅を試しにつくってみたのですが、意外と好評で、今年も引き続き、玄米で伸し餅を作ることにしています。餅つきの日程は26日です。お届けが必要な場合は26日か27日になります。金額は100gで100円です。事前に水に浸ける時間が必要なため、欲しい方は少し早めにご連絡いただけると助かります。


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