畑情報
10月も半ばになろうとしているのに30度近くまで気温が上がりました。真夏とは違って乾いた空気なので心地よい暑さではありますが、作業をしていると汗びっしょりになります。今週は雨や曇りの予報が多く、気温も一気に10度近く下がるといわれています。衣替えもなかなかできず、半そでで過ごすことが多かった日もそろそろ終わりかもしれません。
稲刈りは残りが2品種となりました。晩生の品種なので、今週末から来週にかけてが稲刈りになります。早生の品種で稲刈りが終わった田んぼはトラクターで耕しています。理由は2つです。まずは、来年の作付けに向けてマメ科の緑肥であるヘアリーベッチとレンゲの種を播くことです。田んぼによってヘアリーベッチとレンゲを使い分けることにしました。
種を播くのは動力散布機を使います。これは背負い式のもので、エンジンの動力を使って肥料などを散布するものです。ヘアリーベッチは直径2ミリほどの丸い形をした種で、レンゲはハートの形をしている1ミリほどの小さな種です。どちらもおおよそ10aに3キロほどを播きました。
最初は今年から借りた50aの田んぼにヘアリーベッチを播きました。直線距離で100mほどある田んぼを機械を背負って歩くだけでも結構な労働です。散布量を設定するために最初は少なめに散布するように設定して試します。エンジンの出力と、散布する量の割合が決まったら、できるだけ一定の速度で歩き、種が出るノズルを左右に大きく振って種が均一に広がるようにします。でも、種も小さく、土に落ちた種を確認することもできないので、結構な速足で歩き、一往復した時に種がなくなるようにしました。
続いて30a、20a、10aの田んぼへはレンゲを播きました。ヘアリーベッチを播いた田んぼは高崎線と元荒川に挟まれたところで、今年はヒエが大量に出てしまったので、雑草の発芽を抑制する効果のあるヘアリーベッチを選びました。一方、レンゲを播いたところは田んぼが多くあるところで、通る人も多く、春先にレンゲが咲いてくれると、景観的にも良く、環境にやさしい田んぼのアピールにもなることを期待しての種まきです。
動力散布機を購入する前は、家の前の合鴨田んぼだけにヘアリーベッチやレンゲを播いていました。40aほどなので、バケツに種を入れて手で播くのもそれほど苦にはなりませんでした。でも、畑を含めて3ヘクタールほどに種を播くのは手では厳しく、追肥の肥料も撒ける機械を使うことにしたのです。来春にうまく生育してくれれば、元肥を入れる量を減らすこともでき、肥料代も節約できます。どうなるかは来春までのお楽しみです。
10月になってからも暑い日が多いので、まだ虫の活動も多い状態です。でも、少しずつ葉物野菜が収穫できるようになってきました。今月いっぱいは畑に種を播き、育苗した苗を植え付ける作業を続けます。11月になるとさすがに種まきは適期を外れるので、トンネルや不織布などを使って保温することになります。
ここ2年ばかり玉ねぎを上手に育てることができませんでした。それは苗つくりに失敗してしまったからです。種を播き、発芽した後で草が伸びて玉ねぎ苗を覆ってしまい、草取りが間に合わずに苗が徒長してしまいました。その徒長苗を植えたために枯死してしまったり、大きな玉にならずに終わってしまったものがありました。今年は太陽熱処理をした場所で苗を育てています。種まきも播種機を使って播きました。今のところ、草取りも1度しただけで、苗も順調に育っていますから、今年は良い苗を植え付けることができそうです。
また、今までは自家用として育てていたニンニクも、少し多めに種を購入して植え付けました。ニンニクは青森が有名ですが、寒冷地向けのために、埼玉当たりでは生育が良くないこともありました。そこで、今年は暖地向けのニンニクの種を購入して、約7キロほどを植え付けました。こちらも最初に植え付けたものは発芽が始まり、9割ほどの芽がでてきました。来春にニンニクもたくさん獲れるように生育を見守りたいと思っています。
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