畑情報
先週は梅雨を思わせるようなお天気でしたが、まだ本格的な梅雨入りではなかったようです。今週は晴れの日が続くような予報になっているので、梅雨入りは例年と同じようなタイミングになるのでしょうか?
今週は田んぼの作業が中心になってきます。日曜日に有機の田んぼに肥料を散布しました。家の前にある約4反の合鴨を入れる田んぼと、今年から借りた5反の田んぼです。ほかに2反の田んぼもあるのですが、そこはレンゲの生育が良かったところなので、元肥としてはレンゲによる窒素分で十分だと思い、窒素成分の肥料は撒かないことにしました。他の特別栽培用の田んぼには月曜日に肥料を散布する予定でいます。
肥料を撒いたら水を入れて代掻きです。去年の作業記録を見ると、合鴨の田んぼには22日に水を入れて、23日に代掻きをしていました。ほかの田んぼも26~28日の間に1回目の代掻きをしています。
去年は暑い日が多く、苗の生育が早く進んでしまったため、予定していた日程より3~4日早めの田植えとなりました。今年の予定では6月5~6日に田植えを始めるように考えています。代掻きや肥料の散布は田植えの日程から逆算して決めています。田植えの前に2回目の代掻き(植え代といいます)をしますが、それから2日ほど間をおいて、田んぼの土が落ち着いてから田植えとなります。
有機で育てる田んぼは、1回目の代掻きと2回目の代掻きの間を1週間ほどとることにしています。本当はもう少し長くてもよいのですが、肥料の散布時期や水の管理などを考えると1週間から10日くらいになってしまいます。この長い合間は雑草をはやすための期間となります。米を有機で育てる場合の一番の課題は雑草です。できるだけ田植えまでに雑草を少なくすることが、その後の管理を楽にしてくれます。
水が入り、雑草の発芽に必要な積算温度になると畑のあちらこちらから小さな雑草の芽が顔を出します。まだ稲も植えられていない雑草にとっては肥料分も吸い放題の天国です。しかし、それはトラップで、芽を出した雑草を2回目の代掻きによって土の中へと埋め込んでしまう作戦なのです。
2回代掻きをすれば安泰化というと、それほど雑草は弱くはありません。土の中で隠れていた別の雑草の種たちが土の表面へと出てきますから、第2,第3の雑草たちが再び芽を出してくるのです。それでも、何もしないよりは2回の代掻きをするほうが雑草の発生が減少するというデータもでていますから、それを頼りにしっかりと代掻きをするしかありません。
2回代掻きが良い方法なら、もっと早くから水を入れ、雑草が出たら代掻きをし、また雑草が出たら代掻きを繰り返せば良いのでは?と思われるかもしれません。それは田んぼにもよるのですが、比較的田んぼの水が抜けにくいところでは、代掻きをし過ぎるとさらに水が抜けにくくなり、溜まった水が稲の苗に悪影響を与えることもあるので、代掻きのし過ぎも良くはありません。
さて、写真は昨年の合鴨たちです。今週の水曜日に合鴨のヒナが大阪から届く予定になっています。待ち遠しい反面、今年はちゃんと田んぼで活躍してもらえるかどうか、またたくさんの合鴨を田んぼから引き上げることができるかどうかの不安も大きい感じです。
ヒナが届いてしまえば、1羽、1羽のヒナを観察しながら田んぼへ放すための育雛に取り組めるのですが、
ヒナを待つこの時期は緊張している気がします。
今、合鴨を育雛する小屋には鶏のヒナが入っています。あまり太陽の当たらない鶏小屋で育雛していたために、病気が出てしまったので、太陽をしっかりと浴びさせるために移動していました。それも明日には元の小屋に返すことになります。体もしっかりしてきたので、大丈夫だとは思います。
昨年は稲の生育があまりよくない田んぼがあったので、収穫もあまり多くはありませんでした。今年はしっかりと稲を見て、合鴨の力も借りながらお米を育てていきたいと思っています。
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