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かけだし情報 1271

畑情報


 ガバレの敷地内に桜の木が2本あります。写真は膨らみ始めた蕾です。20度を超えるような天気が続くと、開花するもの時間の問題かもしれません。

 今年は例年よりも季節の進み方が早い感じがしています。先週末には久しぶりにまとまった大雨になりました。あまり一度に降ると畑が冠水してしまい、せっかく種を播いた大根や、植え付けをしてブロッコリーなどが根腐れを起こしてしまう心配をしたほどです。実際は、それまで乾いていた状態が長かったために、ちょうど良いお湿り具合でした。


 春になれば回復すると思っていた鶏たちの産卵ですが、まだ低い状態が続いています。いつもの年よりも冬場にも産卵が落ちていなかった時期が続いていたので、今年はこのまま産卵が減少しないかも?と思っていました。ところが、2月から3月にかけて低い

産卵が続き、いまだに回復傾向にありません。

 いろいろ原因を考えてみると、動物性のたんぱく質の不足が影響していることに思い至りました。鶏の餌は自家配合で作っていますが、餌の中身は屑米、くず麦、米ぬかが中心です。そこに植物性タンパク質としてオカラ(米ぬかと発酵させたもの)と魚のアラを発行させたものを混ぜています。ところが、コロナの影響で魚のアラをもらっていたお魚屋さんがお店を休んでおり、しばらく魚を混ぜることができずにいました。

 魚のアラは一度大きな鍋で煮てから米ぬかと混ぜて発酵させたものを使っていました。鶏たちが喜んで食いつくのはこの発酵させたアラの部分です。このまま魚がない状態では産卵が回復するのも遅くなりそうなので、うどん屋さんから出汁を取った残りの鰹節や昆布などを頂くことにしました。また、別の魚屋さんにお願いしてアラを分けてもらうことにしました。

 もう少しすれば鶏たちの産卵も戻ってくると思いますので、もうしばらくお待ちください。今週の金曜日にはヒヨコが100羽届きます。去年の10月にやってきたヒヨコたちも5月になれば卵を産み始めると思います。

 さて、今日、月曜日は毎年1度は必要な有機JAS認証の調査日でした。有機JASを受けるには認証機関から派遣される検査員に畑や施設、機械などの現地調査と、作業記録や収穫の記録、そして有機JAS証票の管理記録などを見てもらい、有機JASが定めている規定に従っているかどうかの調査を受ける必要があります。調査を受けるには認証機関に申請書を提出し、

面積に応じた調査料を支払うことになります。この調査料も毎年必要な経費で、決して安い金額ではありません。

 検査員が調査し、その結果を認証機関に報告、認証機関では、その報告に基づいて判定員が問題があるかどうかを判断するというのが一連の流れです。

 有機JASで検査員が確認する項目をざっと書いてみます。まずは各ほ場の境界の確認です。隣接するほ場が慣行栽培の場合は、適切な境界処置がとられているかどうかをチェックします。慣行栽培の田んぼや果樹園が隣にある場合は、この境界は広くとることが必要です。他には使っている資材(肥料など)が適切かどうか。これは購入したものには証明書を添付し、自作の肥料では製造工程を示した書類を準備します。他にも使っている機械、作業場などの施設、種や育苗の記録なども確認されます。

 有機農家のうちで有機JASを取得している農家は全体の40%ほどでしょうか。有機JASを取らない理由としては、直接消費者と結びついているので必要ないというのが最も多く、費用が高い、使っても良い農薬もあるなど信頼性がないということもあるようです。

 本来は特に有機JAS認証などなくても、生産者と消費者の信頼関係があれば、あるいは両者の距離が近いものであれば検査などをする必要はありません。

PGSと呼ばれる参加型認証では、生産者と消費者などの関係者が一緒になって圃場や生産方法などをチェックしていく方式をとっています。お互いの顔の見える関係をしっかり作ることが、本来の信頼関係に基づいた有機認証になるのです。


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